2011年05月16日
番外編vol:851~『英国王のスピーチ』

主演の英国王を演じたコリン・ファースと、助演のジェフリー・ラッシュの芸達者ぶりが際立つ物語でした。
折りしもロイヤルウエディングの最中・・・。実話とは驚き!
コリン・ファース演じたジョージ6世は、現エリザベス女王の父。
吃音症だったジョージ6世が、国民の面前でそれを克服していく様を描いてます。
聞くところによれば、昭和天皇はこのジョージ6世のお父さんによくしてもらい、彼をモデルに帝王学を学ばれたといいます。
ジョージ6世も、お父さんの厳しい帝王学を叩き込まれますが、そこは次男。
紆余曲折あっての王の座。
話は飛びますが、被災地を慰問される皇族一家のお姿を見て、「国民のため」という姿勢がこれほど
ダイレクトに伝わるものはないと思いました。
映画を観ていると、国民に対して、自身のあるべき理想像を持ち、その理想像と戦うプレッシャーたるや、半端ではないことが
伝わってきます。
それにしても、皇室を題材にできるとは凄いですね!
私の中では、吃音を克服する過程は、普段の発声練習にも大いに役に立つこともあり、大変面白いものでした。
特に、吃音矯正トレーニングを担当するジェフリー・ラッシュ。
もともとオーストラリアの役者さんですが、それを存分に活かしたいい味を出していました。
思ったよりも、さっぱり観られる映画です。
写真は、英国王のスピーチ公式サイトより。