2015年06月15日
番外編vol:976~間接的ですが・・・

タグ :英国王のスピーチ
2014年06月01日
大事なお仕事なんですが・・・

毎年いただく大事なお仕事。
今日やる予定にしていましたが・・・
昨日の運動会の暑さに疲れ、元気は元気なんですが、声がどうも元気な感じがしないのではないか?と静観しています。
身体というのは、正直ですね。
「マイクに声が乗る」という言い方をするのですが、うわっすべりながらどうしようもなく仕上がってしまって
後悔することだけは避けたい気分なのです。
これは、マイマイクのセットです。
私の元気を一番知っているマイクです。
そういえば、某歌手が薬で喉をひらくと言っていたそうですが、何があっても休養が一番な気がします。
そう、なーんにもしない時間をきっちり作るということ。
「大事なお仕事なんですが・・・」というより「大事なお仕事だからこそ」ですね!
余談ですが、朝のジョギングを細々と続けていくようになって、昨年は風邪を引きませんでした。
2日に1回のペースですが、50分くらいかけてゆったり走っていますが、
とんでもなく声も身体も化けることを密かに期待しています、うふふ!
皆さんも、予想外の真夏日にお気をつけあれ~
2013年04月04日
お仕事いろいろ
最近、立て続けに収録がありました。
「原稿送りました~、ご確認ください!」と原稿がメールでくる場合は、内容も短いものが多いです。
「原稿送りました~、明日宅配で届くと思います~」な場合は、長尺です。
どんなものが来るのかは、あくまでも先方次第ですので、私は待つのみ。
ついこの間は、その両方が代わる代わるやってきました!
大変大変~!
自宅で録音して納品する時は、日常の家事がひと段落したら、即、好きな時間にコツコツとやる感じですが、長尺というと大抵スタジオです。
先月は、ちょこっと都内に収録に向かいました。
ちょこっと。。。と言いたいところですが、かなり時間が掛かりました。
上手い人なら、私の半分の時間で仕上がるだろう
臨機応変に、注文にお応えするには、想像力が必要だとつくづく。。。
先方さんが欲している感じがどんなものなのか、嗅ぎ付ける力というのか。
そして、強い喉と、瞬発力。
毎日、何か言葉を発する仕事をしていたころに比べ、そのどれもが厳しい。
そして、かつて関西でお仕事をしていた時、馴染み?!の技術者さんに囲まれて、あうんの呼吸で、仕事をしやすい環境に整えて頂いていたのだなぁと改めて、しみじみ感謝をするひとときでした。
関東に馴染みをつくるのは、100年くらい早いなぁ。。。とため息交じりの帰路。
でも、そんなフレッシュな環境に、いられること。
ちょっと心地よいです。
自分が何者かが、とってもよくわかる瞬間です。
新しいことがまだまだあるって、有難いですね!
出来上がった作品、またちょっと確認してきたいと思います、恥ずかしいけれど。
「原稿送りました~、ご確認ください!」と原稿がメールでくる場合は、内容も短いものが多いです。
「原稿送りました~、明日宅配で届くと思います~」な場合は、長尺です。
どんなものが来るのかは、あくまでも先方次第ですので、私は待つのみ。
ついこの間は、その両方が代わる代わるやってきました!
大変大変~!
自宅で録音して納品する時は、日常の家事がひと段落したら、即、好きな時間にコツコツとやる感じですが、長尺というと大抵スタジオです。
先月は、ちょこっと都内に収録に向かいました。
ちょこっと。。。と言いたいところですが、かなり時間が掛かりました。
上手い人なら、私の半分の時間で仕上がるだろう

臨機応変に、注文にお応えするには、想像力が必要だとつくづく。。。
先方さんが欲している感じがどんなものなのか、嗅ぎ付ける力というのか。
そして、強い喉と、瞬発力。
毎日、何か言葉を発する仕事をしていたころに比べ、そのどれもが厳しい。
そして、かつて関西でお仕事をしていた時、馴染み?!の技術者さんに囲まれて、あうんの呼吸で、仕事をしやすい環境に整えて頂いていたのだなぁと改めて、しみじみ感謝をするひとときでした。
関東に馴染みをつくるのは、100年くらい早いなぁ。。。とため息交じりの帰路。
でも、そんなフレッシュな環境に、いられること。
ちょっと心地よいです。
自分が何者かが、とってもよくわかる瞬間です。
新しいことがまだまだあるって、有難いですね!
出来上がった作品、またちょっと確認してきたいと思います、恥ずかしいけれど。
2012年06月01日
発売されました!

ようやく昨年お世話になった映画「アントキノイノチ」のDVDが発売になりました。
どきどきしながら開封して、ガイドボタンに合わせます。
声が流れてきます。
息子「あ~お母さんの声だ~!」
副音声の世界に触れてみて、バリアフリーがいかに進んでいないか、いや前進するためにいかにたくさんの方が心血を注いでおられるか・・・と驚かされることばかりです。
と同時に、分かりやすくコミュニケーションするために、何が必要かを見せつけられる・・・。
自分の甘かったスキルを見直す良いきっかけを頂いたと思います。
いい映画だったよ・・・と言える時は、多分共感できる実体験などがどこかにあった時ではないかと思います。
どうか声が邪魔にならずに、共感が生まれたらいいなと願うばかりです。
どきどきしながら開封して、ガイドボタンに合わせます。
声が流れてきます。
息子「あ~お母さんの声だ~!」
副音声の世界に触れてみて、バリアフリーがいかに進んでいないか、いや前進するためにいかにたくさんの方が心血を注いでおられるか・・・と驚かされることばかりです。
と同時に、分かりやすくコミュニケーションするために、何が必要かを見せつけられる・・・。
自分の甘かったスキルを見直す良いきっかけを頂いたと思います。
いい映画だったよ・・・と言える時は、多分共感できる実体験などがどこかにあった時ではないかと思います。
どうか声が邪魔にならずに、共感が生まれたらいいなと願うばかりです。
2012年03月08日
出演しました・・・
唐突ですが・・・
3月3日、私がおそよ10年お世話になった局に、電話出演しました。
生放送です。
その日は、局がめでたく15周年を迎える日の特番。
忘れずに覚えていた下さったスタッフのみなさんの想い、有難い気持ちで一杯でした。
もはやラジオは世界ネットワークになっておりまして、インターネットでどこからでも聴けるのです。
・・・というわけで、急いで知らせた方は、何故に私の声がパソコンから???と不思議な思いで聴いてくださったようです。
私も、プライベートでバタバタしていて、もっとインフォすればよかったと反省。
あ、でも、私のかつての失敗談オンパレードでしたので、良かったかも(笑)
面白可笑しくスタジオで話を繋げてくださったDJさんに感謝感謝!!!
そのDJさんとも、このような形で共演出来るなんて~!と後程嬉しく話しました。
私の出番は、16時ごろ・・・。
自宅でポツンと電話を受ける・・・久々に、緊張し、そわそわ。。。
何ていうのかな・・・。
普段は、ブースにこもってナレーションの仕事の方が多いから、新鮮!
この緊張は、ちょっと独特です。
当時は、DJをお休みすることが想像できなかったのですが、5年以上離れてみると、当時のテンションが正しかったり間違ったり(本人は、いつなんどきも必死だったんですけれど)していることがはっきり見えてきます。
いやはや、いろいろ恥ずかしい。それが15年という歳月なんですね。
そうそう、放送中スタジオのDJさんが読み上げたラジオネームの中に、良くリクエストを下さっていた方のお名前が流れてきた時には、嬉しくなりました。
クスっつ、ニヤっつ、ホロっつ・・・
どのようなシチュエーションであれ、ラジオからの声を聴いてくださった(他の声の仕事にも共通することですが)方がほわっと心動くのが、私にとってのラジオの理想像です。
やっぱり永遠に難しいお仕事です。
でも、楽しかったぁ!
こんな一日が来たことに有難う~!
3月3日、私がおそよ10年お世話になった局に、電話出演しました。
生放送です。
その日は、局がめでたく15周年を迎える日の特番。
忘れずに覚えていた下さったスタッフのみなさんの想い、有難い気持ちで一杯でした。
もはやラジオは世界ネットワークになっておりまして、インターネットでどこからでも聴けるのです。
・・・というわけで、急いで知らせた方は、何故に私の声がパソコンから???と不思議な思いで聴いてくださったようです。
私も、プライベートでバタバタしていて、もっとインフォすればよかったと反省。
あ、でも、私のかつての失敗談オンパレードでしたので、良かったかも(笑)
面白可笑しくスタジオで話を繋げてくださったDJさんに感謝感謝!!!
そのDJさんとも、このような形で共演出来るなんて~!と後程嬉しく話しました。
私の出番は、16時ごろ・・・。
自宅でポツンと電話を受ける・・・久々に、緊張し、そわそわ。。。
何ていうのかな・・・。
普段は、ブースにこもってナレーションの仕事の方が多いから、新鮮!
この緊張は、ちょっと独特です。
当時は、DJをお休みすることが想像できなかったのですが、5年以上離れてみると、当時のテンションが正しかったり間違ったり(本人は、いつなんどきも必死だったんですけれど)していることがはっきり見えてきます。
いやはや、いろいろ恥ずかしい。それが15年という歳月なんですね。
そうそう、放送中スタジオのDJさんが読み上げたラジオネームの中に、良くリクエストを下さっていた方のお名前が流れてきた時には、嬉しくなりました。
クスっつ、ニヤっつ、ホロっつ・・・
どのようなシチュエーションであれ、ラジオからの声を聴いてくださった(他の声の仕事にも共通することですが)方がほわっと心動くのが、私にとってのラジオの理想像です。
やっぱり永遠に難しいお仕事です。
でも、楽しかったぁ!
こんな一日が来たことに有難う~!
2012年02月09日
久しぶりの現場
挑戦したこと・・・
多分、久しぶりの現場は、どれもこれも挑戦と言えるでしょう。
先月、ひょんなことから仕事をいただき、3分くらいのナレーションをしてきました。
都内のスタジオは初めてで、電車に乗って時間を読むことも、体調管理も、何だかあやふやなまんまでの当日でした。
よく私がこのような仕事をしていることを知った方からは、「あのマイクが天井みたいなところから、吊ってあって、ヘッドフォンするところ?」と聞かれます。
そんな場所もあります・・・。
いろ~んなマイクがあり、すべては声を録音するエンジニアさんが、どのようなマイクであっても、魔法の調整をしてくださるわけです(笑)
今回は、机に置かれたマイクです。
原稿台は、私のこれまでの経験にはなかったタイプのものでした。
こうやって、いろんな所を体験できるのは、面白いしプレッシャーだし、その部屋に入る瞬間は、いつもいろんな気持ちがないまぜになっています。
年末からの風邪がすっきりしないまま挑んだその日は、自分の声がヘッドフォンに返ってくるのも嫌な感じ。
でも、オファーを頂くからには、責任あります。
汗をいっぱいかきながら、どうにかお仕事が終わった後は、専門学校の教え子が、上京したというので久しぶりにランチしました。
彼女も学校を卒業して、すでに10年ちかくになるわけですが、どのような仕事であっても、やはり刺激を求めるという気持ちは同じとのこと。
私は、年数だけやたらに長いですが・・・
「自分」とそれ以外の人間環境との兼ね合いが随分変わったことが、今後力になり、新たな修練を生むことになるのは確かです。
彼女も、今環境を変えるかどうか迷いの年齢になったとのこと。
あ~私も彼女の年齢の時にはそうだった・・・と思いつつ、密かに今もそうなのだろうなと思わされました。
帰宅したら、息子が「今日のマイクはどうだった?」と尋ねてきました。
偉そうに~と思いつつ、「上手くいったよ」と即答できるような仕事をしたいなと
大いに反省した夜でした。
多分、久しぶりの現場は、どれもこれも挑戦と言えるでしょう。
先月、ひょんなことから仕事をいただき、3分くらいのナレーションをしてきました。
都内のスタジオは初めてで、電車に乗って時間を読むことも、体調管理も、何だかあやふやなまんまでの当日でした。
よく私がこのような仕事をしていることを知った方からは、「あのマイクが天井みたいなところから、吊ってあって、ヘッドフォンするところ?」と聞かれます。
そんな場所もあります・・・。
いろ~んなマイクがあり、すべては声を録音するエンジニアさんが、どのようなマイクであっても、魔法の調整をしてくださるわけです(笑)
今回は、机に置かれたマイクです。
原稿台は、私のこれまでの経験にはなかったタイプのものでした。
こうやって、いろんな所を体験できるのは、面白いしプレッシャーだし、その部屋に入る瞬間は、いつもいろんな気持ちがないまぜになっています。
年末からの風邪がすっきりしないまま挑んだその日は、自分の声がヘッドフォンに返ってくるのも嫌な感じ。
でも、オファーを頂くからには、責任あります。
汗をいっぱいかきながら、どうにかお仕事が終わった後は、専門学校の教え子が、上京したというので久しぶりにランチしました。
彼女も学校を卒業して、すでに10年ちかくになるわけですが、どのような仕事であっても、やはり刺激を求めるという気持ちは同じとのこと。
私は、年数だけやたらに長いですが・・・
「自分」とそれ以外の人間環境との兼ね合いが随分変わったことが、今後力になり、新たな修練を生むことになるのは確かです。
彼女も、今環境を変えるかどうか迷いの年齢になったとのこと。
あ~私も彼女の年齢の時にはそうだった・・・と思いつつ、密かに今もそうなのだろうなと思わされました。
帰宅したら、息子が「今日のマイクはどうだった?」と尋ねてきました。
偉そうに~と思いつつ、「上手くいったよ」と即答できるような仕事をしたいなと
大いに反省した夜でした。
タグ :ナレーション
2011年12月23日
観賞会

立教大学新座キャンパスで、「英国王のスピーチ」の完成音声ガイドを生で聴きながらの観賞会です。
そわそわしますね・・・。
バリアフリー上映ですから、まず駅からの誘導があります。
たくさんの立教高校や大学の学生さんが、ボランティアをかってでてくださったそうです。
そして、晴眼者も視覚障害者も、聴覚障害者も揃って映画を「観ます」
私は、聴覚障害の方に対して字幕が単につくものは観たことがありましたが、まさか司会進行と上映中に手話がついたり、リアルタイムに映し出されるパソコン要約筆記がつくとは想像できませんでした。
それだけに普段から、言葉を見聞きする恩恵をいかに受けているのかを実感する時間でした。
面白かったこと・・・
何と言っても、その映画をより一層好きになることができたことでしょうか。
世の中にまず素晴らしい映画を送り出した方があり、それを大切にガイドをつけた方があり、観賞会のイベントを企画した方があり。
私たちが音声ガイドを作っていたときに、「間違いなくこの場面は面白い!」と思っているところで、笑いが起きたときや、ハンカチを目に当てている方がいるのを確認できたときは、
本当にやっていてよかったなと思いました。
この映画に限らず、日本語で表現する台詞の可能性と難しさなど自分のボキャブラリの無さを実感する時間をいただいている勉強会と鑑賞会です(汗)
こういうことは、客観的に実感しないとダメですね。
やっぱり映画はおもしろいなぁ。
2011年12月14日
緊張しました!

お仕事として、ちゃんと受けるのは、数年ぶりです。
映画の副音声の台本(音声ガイド)を作る勉強会に行っているお話をしたと思います。
そこに、たまたまお見えだった映画配給会社の方にじきじきに声を掛けていただいて、映画の副音声1本を録音してきたのです!
その映画・・・「アントキノイノチ」
事前に参考DVDが届くはずが、手違いで録音日の前日夜9時を過ぎての到着。
まぁ、こんなことは無くもないのですが・・・さすがに2時間を超えると予習は必須。
いやぁ、徹夜になってしまっては次の日に声が出ませんから、「寝たい」「予習したい」「寝たい」「予習したい」の
呪文を繰り返しつつ、悶絶しながら当日を迎えました。
私個人の感覚ですが、例えば結婚式の司会で、花嫁の手紙代読を仰せつかったとします。
涙腺が緩くなる私は、この手紙の下読みの段階で思いっきり泣いておきます。
で、本番はその感情を内に秘めながら、代読させていただいたりします。
ナレーションも同様で、事前に泣いておきます。
今回は、劇場でたっぷり泣いておきました(笑)
さて、本番。
「sammyさん、何か気にして読んでらっしゃいますか?」とディレクターさん。
私の声、ものすごく固かったみたい。
音声ガイドに感情は含めてはいけない・・・けれど、あんまり固いと耳障り悪いのです。
その辺のさじ加減が難しい。
今度は、「やや情感控え目に」の注文。
この「やや」が難しい・・・。
そんなこんなで、最後の50ページ目に来たとき・・・
プレイバックして、25ページ目くらいのところの修正。
明らかに声が疲れている・・・
エンジニアさん「もう相当お疲れだと思いますが、前のトーンに合わせてもらえますか?」
はい、その通りです。
こうやって、映画1本を無事録音し終えました。
17日、今度は劇場で実際に副音声を聞きながら、相方と映画鑑賞してきます。
もっとドキドキするだろうな。
今回は、全国障碍者芸術文化祭上映作品です。
視覚障害の方が心から楽しめる仕上がりになっているかどうか、観客の反応も気になるところです。
どうか映画の素敵なところが正しく伝わりますように・・・。
出来栄えはどうだって???
私の反省は積もるほどありますが、きっと素敵なエンジニアさんががんばってくださっています(笑)
小さな一歩ですが、大事な大事な一日となりました。
2011年10月27日
番外編vol:889~ディスクライバー
今度の映画は、「英国王のスピーチ」です。
好きな映画を、「ここがよかった」「あそこは、ぜひ注目してください」などとPRする仕事は、番組などでもよくやりましたが、副音声台本となれば、話は別です。
種明かしにならないことも、感情移入しすぎないことも、その台本作家にかかっています。
今回は、1作品に14名の方が携わることになりました。
視覚障害モニターさんは、3名いらっしゃいます。
前回は、テンポの速い邦画だったのですが、今回は実話に基づくアカデミー賞受賞作品です。
史実として知っておかねばならないこともありそうです。
さて、当日。。。
あるセリフに、みなが引っかかりました。
「プラモデル」というセリフです。吹き替え版では、プラモデルと片付いていますが、観ると複葉機という飛行機です。
じゃあ、音声ガイドはすんなり「複葉機(ふくようき)」としたら良さそうですが・・・。
モニターさん「複葉機と聞いて、飛行機が好きな人は分かるけれど、どうかしら?」
ガイドメンバー「飛行機にしてしまうのはどうでしょう?」
ガイドメンバー「プラモデルがそもそも普及したのは、随分後ですからねぇ」
ガイドメンバー「主人公が、とても飛行機が好きだと伝わるには、複葉機としたほうがいいような・・・」
もともと作られている副音声は、場面の都合上、短い言葉で集約しなければならないこともありますので、
説明が要約されている場合が多いのです。その説明が上手い場合とそうでない場合がありますが。
その場所を担当する方の一任で、後日修正が入るわけですが、こうやって一場面一場面検証していくのですから、
簡単にはいきません。
今回、出来上がったガイドをナレーションするのは、学生さんです。
学生「ぼく、これまで読みにくいものは、自分でカットしていました。なんてことをしてしまっていたんだろう!」
もし、私が学生時代にこういう経験をしていたら、もっとナレーションに魂が入っただろうか。
・・・などと考えさせられました。
さて、次は私の担当箇所の発表が待っています。
なかなか難題山積の宿題ですけれど、ありったけを注いで、メンバーやモニターさんにそぎ落としてもらえるようなものを作れたらいいなぁと思っています。
ディスクライバーとは、特別な訓練を受けた副音声作家のことを言います。
視覚障害者が晴眼者と同じ場面で、笑い、泣き、感動するものを提供できる。
一歩でも、そこに近づきたいと思います!
2011年05月13日
収録なのだ!

普段、ナレーターや声優が声を収録するときは、自分の声を確認するヘッドフォンが渡されます。
今回、最も違うのはそこです。映画館で目の見えない方が渡される小型FMラジオが、ヘッドフォン代わりです。スタジオで電波を飛ばして、自分の声をキャッチしながら録音するのです。
確かに、本番も同じように聞こえなければならないので、納得です。
私は3ロール目の出番でしたから、午後からちょこっと収録に向かえば良かったわけですが、全編にわたって出ている人を含めて、3ロール目はいやに人が多かったです。
みんな帰らずに見学しているんですよね。
否が応でも緊張が高まります。スタジオ暑いです、熱いです!
前のモニターの映像に合わせて、一斉に声を掛け合いで入れていきます。
私は、ちょっと言いよどんだところがあったんです。
そうしたら、すぐに目の見えない役者さんが、「sammyさんの台詞の☆×番、ちょっとよどみました?」とチェック。
気を入れなおして、もう一度。
今度は「先ほどより、声の高い人になりましたね。でもこの方が素敵なので、頂きます」
ものすごい耳が良いです。その人のような方が映画をご覧になるのだから、貴重なアドバイスです。
面白いです。
出番まで、様々な方のダメだしを聞いていたのですが、「ディレクターさんの気に入る声」と「商品になる声」は違います。
そこを本当に的確に指摘していた・・・。
年を重ねて良かったことは、そこがわかったことでしょうか(笑)
ちょっと運動不足だなと、自分の瞬発力もよーく分かった。
収録後、皆さんでお食事に行きました。
ディレクションを兼ねておられた視覚障がいのある女優さんは、
「ボランディアって人の役にたちたいっていう思いだと思うけれど、何かをやるっていう発動力が第一歩であって、それが一番大事なんじゃないかしら」とおっしゃっていました。
とにかく久しぶりにテンションが高く、精度の高い仕事を見せていただいた良い現場でした。
プロはプロの技でこたえる・・・当たり前ですけれど、大事なキーワードです。
6月のホール上映が待ち遠しいです。 » 続きを読む
2011年05月10日
読み合わせ

今回配役頂いた映画は、ドキュメンタリーですが、ガヤ(複数の人数で喋るその他大勢のこと)を含めての人数は、20人はいるでしょうか・・・。
さて・・・
部屋に入ってみたら、現役でバリバリお仕事をなさる声優さんから、卵さんまでズラリ!
あちゃーっという感じです。
自己紹介をしていくと、これまた「☆△事務所所属、※$です」というパリっとしたご挨拶ずらり。
完全なる傍観者の私・・・。
ところで、「映画の吹き替え」の場合は、もともと役者さんがしゃべっている声が消されます。
副音声の場合は、ヴォイスオーバーといって、同時通訳のように声が重なって聞こえます。
特に、音声ガイドとなるものは、原作を壊してはなりません。
ドキュメンタリーとなればなおさら。
これまでは、オーバーに・・・という仕事が、結構ありました。
こちらは、完全に素に近い自分の声でやる・・・。
ディレクターさんと、サブディレクターさん、「そーじゃないんだよなぁ・・・」の連発です。
これまでの仕事に慣れていると、さらっというのが難しくなるんですよね。

こういうとき、力むとロクなことはありません。
フリートークのノリが、一番近いかも知れません。
嬉しいことに、スペイン語の長さと日本語の台詞の長さは、全く違うので、合わせる必要がないとのこと。
えぇい!
何とか、1発

ひっさしぶりに、水ガブ飲みしました(汗)
ブランク大きいです。
帰りに、斜め前に座っていた女性に声を掛けて頂きました。
ギョエ~、この映画の配給会社の方!!
「また自社の映画の副音声、お願いできませんか」と・・・。
映画が大好きな私が、いつかやりたかった夢です。
ぜひ勉強させていただきたい!
映画館に人がなかなか来ない時代になり、業界も斜陽などといわれています。
それなのに沢山の声優さんがいらっしゃいます。
少し離れたところから眺めてみると、どのような形でもお仕事を頂けていたのは、極めて奇跡的なことなのかなと思わされます。
今回メインをはる声優さんもおっしゃっていましたが、「これが仕事か仕事でないかの区別は全くなく、面白いか面白くないかにかかっている」
心の通った人がコツコツ作り上げるモノがあるなと痛感した一日でした。
あ、その方、ギャラが発生しようがしまいが、決して手は抜かない素晴らしい仕事をする人だろうと、声を聴いていて分かりました。
写真は、私の名刺入れと名刺です。
下の写真は、その名刺入れを作ったお店。ナチュラルで気に入っています。
2011年05月09日
オーディション!
さて、ぐずぐずしているうちに、オーディション詳細が来ました。
今回の映画は、チリとスペインの映画です。
オーディションを受けることを先方に伝えると、既に80名ほどいらっしゃるとのこと。
オーディション会場に入りきらないので、出来ればサンプルが欲しいそう・・・。
サンプルとは、自分の声をギューっと凝縮した声のカタログのようなもので、
事務所にいるときは、2年に1度CDに録音し、色んなところに配られていました。
そのサンプルが、相手にとっては私の手がかりとなります。
結局1分のボイスサンプルをメールでお送りして、後は野となれ山となれ・・・。
こういう仕事をしていると、サンプルは試供品のようなものなので、あくまで先方のニーズに合うかどうかで、
注文が入るものと割り切ることを教えられます。
もしかすると、オーディションで予想以上の声が出て、良い結果が得られるということもあるでしょうが、
サンプルも、そのときの力を出して作るものですから、それでダメならそれ。
久々にその準備をアタフタしたくらいで、すっかりその後を忘れていました。
後日結果発表メールが、一斉に送られて来ました。
アレ????
カルロスの母役・・・・sammy
子役・・・・ sammy
あれれ???
なんと!合格した上に、2役チリの映画の方でついています。
子供を産んでから、初めての母役です、子役です(笑)
そして、とうとう読み合わせに向かうことになりました。
とんでもなくビックリです。
オーディション、もし現場で実際に受けていたらどうでしょう?
逆に、瞬発力なく緩みきった自分は、自身を評価できるほどの結果が出せたとは思えません。
まぁとにもかくにも、1週間後の読み合わせに向かって、発声練習です。
発声練習したら、痩せるかなぁ(笑・汗)
今回の映画は、チリとスペインの映画です。
オーディションを受けることを先方に伝えると、既に80名ほどいらっしゃるとのこと。
オーディション会場に入りきらないので、出来ればサンプルが欲しいそう・・・。
サンプルとは、自分の声をギューっと凝縮した声のカタログのようなもので、
事務所にいるときは、2年に1度CDに録音し、色んなところに配られていました。
そのサンプルが、相手にとっては私の手がかりとなります。
結局1分のボイスサンプルをメールでお送りして、後は野となれ山となれ・・・。
こういう仕事をしていると、サンプルは試供品のようなものなので、あくまで先方のニーズに合うかどうかで、
注文が入るものと割り切ることを教えられます。
もしかすると、オーディションで予想以上の声が出て、良い結果が得られるということもあるでしょうが、
サンプルも、そのときの力を出して作るものですから、それでダメならそれ。
久々にその準備をアタフタしたくらいで、すっかりその後を忘れていました。
後日結果発表メールが、一斉に送られて来ました。
アレ????
カルロスの母役・・・・sammy
子役・・・・ sammy
あれれ???
なんと!合格した上に、2役チリの映画の方でついています。
子供を産んでから、初めての母役です、子役です(笑)
そして、とうとう読み合わせに向かうことになりました。
とんでもなくビックリです。
オーディション、もし現場で実際に受けていたらどうでしょう?
逆に、瞬発力なく緩みきった自分は、自身を評価できるほどの結果が出せたとは思えません。
まぁとにもかくにも、1週間後の読み合わせに向かって、発声練習です。
発声練習したら、痩せるかなぁ(笑・汗)
2011年05月06日
番外編vol:848~音声ガイド作り
ガイド作りがスタートしてから、1ヶ月。
毎週、ひとつの映画のワンシーン、ワンシーンを勉強会の皆さんが検証していきます。
「あ、今二人映ったよね」
「あれ、ちょっと笑った気がする・・・」
(コマ送りコマ送り!)
そうです。
私たち晴眼者も、見過ごしがちなシーンを拾いながら、ガイド台本を作ります。
結果的には、それをナレーターが読みます。
・・・てことは、画面やせりふを邪魔してはいけませんから、いかに短い言葉で、隙間に滑り込ませるかに
かかっています。
(ナレーター的にも、かなり難しい!)
ありゃ~、こりゃ尺が長い・・・と唸ることばかり。
それよりボキャブラリーが無ければ、こんなものはできません。
さて、私たちが普段からよく使う「笑う」という言葉。
「鼻で笑う」「大笑いする」「微笑む」「含み笑いする」「泣き笑いする」・・・無数にありますよね。
日本語って素敵。。。そして、難しい!
上手い役者は、表情で語るんですよ、これが!
だから、同じ「笑う」でも色んな選択肢がないといけない。
まぁ悩むこと悩むこと・・・
「見える」というのは、相当幸せなことなのです。
でも、複雑になるという悩みを持つのだとも言えます。
そして映画が好きだと、結末がわかるだけに伏線になるシーンでは、思わずガイドを作りたくなる!
アカンアカン、それ言うたらおしまいやん!
そうこうして、映画「大誘拐」の音声ガイドが14人の手によって出来上がりました。
そして、最後の仕上げは、実際に目の見えない方に通しでナレーターが読んだものを
画像と合わせて聞いて、いや、観て頂きます。
ありゃりゃ、お直しや疑問がどんどん!
そうやって、初心者の私が、皆さんに助けられながらガイドさせていただいたものが
6月に実際に映画上映されます。はぁドキドキ!
そういえば、洋画はどうやってガイドを作るの???
その話は、また今度・・・。
毎週、ひとつの映画のワンシーン、ワンシーンを勉強会の皆さんが検証していきます。
「あ、今二人映ったよね」
「あれ、ちょっと笑った気がする・・・」
(コマ送りコマ送り!)
そうです。
私たち晴眼者も、見過ごしがちなシーンを拾いながら、ガイド台本を作ります。
結果的には、それをナレーターが読みます。
・・・てことは、画面やせりふを邪魔してはいけませんから、いかに短い言葉で、隙間に滑り込ませるかに
かかっています。
(ナレーター的にも、かなり難しい!)
ありゃ~、こりゃ尺が長い・・・と唸ることばかり。
それよりボキャブラリーが無ければ、こんなものはできません。
さて、私たちが普段からよく使う「笑う」という言葉。
「鼻で笑う」「大笑いする」「微笑む」「含み笑いする」「泣き笑いする」・・・無数にありますよね。
日本語って素敵。。。そして、難しい!
上手い役者は、表情で語るんですよ、これが!
だから、同じ「笑う」でも色んな選択肢がないといけない。
まぁ悩むこと悩むこと・・・
「見える」というのは、相当幸せなことなのです。
でも、複雑になるという悩みを持つのだとも言えます。
そして映画が好きだと、結末がわかるだけに伏線になるシーンでは、思わずガイドを作りたくなる!
アカンアカン、それ言うたらおしまいやん!
そうこうして、映画「大誘拐」の音声ガイドが14人の手によって出来上がりました。
そして、最後の仕上げは、実際に目の見えない方に通しでナレーターが読んだものを
画像と合わせて聞いて、いや、観て頂きます。
ありゃりゃ、お直しや疑問がどんどん!
そうやって、初心者の私が、皆さんに助けられながらガイドさせていただいたものが
6月に実際に映画上映されます。はぁドキドキ!
そういえば、洋画はどうやってガイドを作るの???
その話は、また今度・・・。
2009年07月17日
出来上がる軌跡vol:80~長い道
すっかりご無沙汰、私の仕事の記録になっているはずの軌跡。。。
本当にあんまりおいておくと忘れそうです(笑)
(vol:79からの続き)
前回、ダメだしをしてくれた師匠は、忘れることが出来ない一言を下さった。
「私たちの仕事は、商品をより良く見せたり、出演者の代弁であったりするもの。
観る人、聴く人の気持ちを逆なでするようなことはあってはならんやろ。
あんたが心の声にならなければ」
「あんたのは、真似であって、心がなかった」
こんなに一生懸命仕事をしているのに・・・。
そう叫んでも、私の仕事が製品になって放たれたときには、
相手は知ったこっちゃない。
つまり、自分の立場を主張する仕事ではないから、
それが前面に出ているうちは、「真似」だということ。
師匠は、相手の心には入っていかないことを見通している。
どんな仕事も、毎日の繰り返しだと「これくらいかな」と
自分で、程度を考えてやってしまうようになる。
こうやって程度を抑えてしまったり、過剰になることで、
相手に意図が伝わらずに終わってしまう。
この世の中に、相手のいない仕事があるだろうか。
相手があって成り立つのだ。
でも及第点をくれたのは、ほんの少し、心が見えたからだろうか。
この仕事の醍醐味は、「心の声」の難しさにある。
そう思うと、苦節数年?!なんて、言っていられない。
まだこの仕事を始める前の、OLの頃のことを思い出した。
ある仕事先で、お相手が泣き出したときのことを。。。。
(vol:81に続く・・・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遅々として進まぬこの「出来上がる軌跡」ですが、私の中では、
数年経ったから冷静に振り返られる出来事も沢山ありました。
昨日の出来事を、ささーっと書くことが出来るのは、まさにもう
ちょっと「出来上がって」いないと書けないだろうなと、
言い訳めいていますが(笑)、つくづく思います。
まだまだ、長い道のりが続きますが、お付き合いいただけたら、嬉しいです。
本当にあんまりおいておくと忘れそうです(笑)
(vol:79からの続き)
前回、ダメだしをしてくれた師匠は、忘れることが出来ない一言を下さった。
「私たちの仕事は、商品をより良く見せたり、出演者の代弁であったりするもの。
観る人、聴く人の気持ちを逆なでするようなことはあってはならんやろ。
あんたが心の声にならなければ」
「あんたのは、真似であって、心がなかった」
こんなに一生懸命仕事をしているのに・・・。
そう叫んでも、私の仕事が製品になって放たれたときには、
相手は知ったこっちゃない。
つまり、自分の立場を主張する仕事ではないから、
それが前面に出ているうちは、「真似」だということ。
師匠は、相手の心には入っていかないことを見通している。
どんな仕事も、毎日の繰り返しだと「これくらいかな」と
自分で、程度を考えてやってしまうようになる。
こうやって程度を抑えてしまったり、過剰になることで、
相手に意図が伝わらずに終わってしまう。
この世の中に、相手のいない仕事があるだろうか。
相手があって成り立つのだ。
でも及第点をくれたのは、ほんの少し、心が見えたからだろうか。
この仕事の醍醐味は、「心の声」の難しさにある。
そう思うと、苦節数年?!なんて、言っていられない。
まだこの仕事を始める前の、OLの頃のことを思い出した。
ある仕事先で、お相手が泣き出したときのことを。。。。
(vol:81に続く・・・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遅々として進まぬこの「出来上がる軌跡」ですが、私の中では、
数年経ったから冷静に振り返られる出来事も沢山ありました。
昨日の出来事を、ささーっと書くことが出来るのは、まさにもう
ちょっと「出来上がって」いないと書けないだろうなと、
言い訳めいていますが(笑)、つくづく思います。
まだまだ、長い道のりが続きますが、お付き合いいただけたら、嬉しいです。
2008年10月24日
出来上がる軌跡vol:79~ワクチン
それにしても、一向に出来上がらない「軌跡」・・・。
久々の更新。
師匠に突き返された原稿(vol:78参照)を帰宅後に眺めながら、途方に暮れる私。
言われた言葉が理解できないもどかしさ、それでもまた師匠の元にお邪魔したときには完成していないといけない気の重い宿題・・・。
何度読んでも、何度読んでも、気が晴れない。
宿題のやり方は人それぞれだが、私の場合は、自宅にあるマイマイクで、繰り返し録音し、再生し聞いてみるという作業。勿論原稿を深く掘り下げるという読解に似た作業がそれ以前にある。
本番の録音では、優秀なエンジニア達が私のつまらぬ声をありとあらゆる技術を使って「最高」に仕上げてくれる。
これが勘違いの始まりなのだ。我ながら、仕上がりにウットリしてしまうことがあるくらいだから・・・。
恐らくそこでエンジニアたちは思う。「こいつは、次回は使うまい!」
更に恐ろしいことに、現場は叱らない。叱れない。納期が遅れるから!!。
最早師匠の激は、高熱が出てからインフルエンザワクチンを打つようなもの。
多分、師匠はこの連鎖の説明をすることは容易かったと思う。
それを私に考えさせることが、今後を左右することを良くわかっていたから、突き返した。
さて、宿題が出来たか???
師匠は、決して「合格点」をくれなかった。
「及第点」
この説明に、言いえて妙な忘れられない解説をしてくださった。
たとえどんな仕事に就こうとも、全てに当てはまるのではないかというような貴重なものだった。
その内容とは???(vol:80に続く)
久々の更新。
師匠に突き返された原稿(vol:78参照)を帰宅後に眺めながら、途方に暮れる私。
言われた言葉が理解できないもどかしさ、それでもまた師匠の元にお邪魔したときには完成していないといけない気の重い宿題・・・。
何度読んでも、何度読んでも、気が晴れない。
宿題のやり方は人それぞれだが、私の場合は、自宅にあるマイマイクで、繰り返し録音し、再生し聞いてみるという作業。勿論原稿を深く掘り下げるという読解に似た作業がそれ以前にある。
本番の録音では、優秀なエンジニア達が私のつまらぬ声をありとあらゆる技術を使って「最高」に仕上げてくれる。
これが勘違いの始まりなのだ。我ながら、仕上がりにウットリしてしまうことがあるくらいだから・・・。
恐らくそこでエンジニアたちは思う。「こいつは、次回は使うまい!」
更に恐ろしいことに、現場は叱らない。叱れない。納期が遅れるから!!。
最早師匠の激は、高熱が出てからインフルエンザワクチンを打つようなもの。
多分、師匠はこの連鎖の説明をすることは容易かったと思う。
それを私に考えさせることが、今後を左右することを良くわかっていたから、突き返した。
さて、宿題が出来たか???
師匠は、決して「合格点」をくれなかった。
「及第点」
この説明に、言いえて妙な忘れられない解説をしてくださった。
たとえどんな仕事に就こうとも、全てに当てはまるのではないかというような貴重なものだった。
その内容とは???(vol:80に続く)
2008年03月21日
出来上がる軌跡vol:78~輝き
自分に輝きが無いことへの自己弁護に終始していたレッスン。(vol:77より)
師匠は、こう言った。
「振る舞いも、技術の一つ」
そして、最も問題なのは、私のこれまで身についてしまったナレーションの悪癖。
邪魔をしていたのは、先に述べた自己弁護。
「どうせ・・・」「でも・・・・」「だって・・・・」
こんな言葉で自分を慰めれば、一歩も前に進むことはできないだろう。
そんな簡単なことも、ちょっと仕事をしてみてそこそこのものが出来上がってしまうと、見えなくなってしまうのだ。
そして、半年経った師匠からの年賀状には一言
「今年は、本音のトークをしてみては?」
え?いつだって師匠の前では本音じゃないか。
縁あって、大先輩が画面でレポートするものに対して、私がナレーション。
私のラジオ番組を聴いて下さった方からのオファーだった。
先輩は、「どうして、暗くなっちゃうんだろう・・・」
後日、VTRの私のナレーションにこう言っていたそうだ。
当の私は、落ち着いたまずまずのものが出来たと思っていた。
同じ原稿を持って、師匠のところで読むと。。。。
「あんたは誰や?次回、このナレーション、もう一度聴くから持って帰り!」
私の声に輝きが戻るのはいつなのか。。。。
次回vol:79に続きます。
師匠は、こう言った。
「振る舞いも、技術の一つ」
そして、最も問題なのは、私のこれまで身についてしまったナレーションの悪癖。
邪魔をしていたのは、先に述べた自己弁護。
「どうせ・・・」「でも・・・・」「だって・・・・」
こんな言葉で自分を慰めれば、一歩も前に進むことはできないだろう。
そんな簡単なことも、ちょっと仕事をしてみてそこそこのものが出来上がってしまうと、見えなくなってしまうのだ。
そして、半年経った師匠からの年賀状には一言
「今年は、本音のトークをしてみては?」
え?いつだって師匠の前では本音じゃないか。
縁あって、大先輩が画面でレポートするものに対して、私がナレーション。
私のラジオ番組を聴いて下さった方からのオファーだった。
先輩は、「どうして、暗くなっちゃうんだろう・・・」
後日、VTRの私のナレーションにこう言っていたそうだ。
当の私は、落ち着いたまずまずのものが出来たと思っていた。
同じ原稿を持って、師匠のところで読むと。。。。
「あんたは誰や?次回、このナレーション、もう一度聴くから持って帰り!」
私の声に輝きが戻るのはいつなのか。。。。
次回vol:79に続きます。
2007年11月13日
出来上がる軌跡vol;77 ~特訓始まる
出会うべくして出会った師匠との1対1のレッスンが始まった。
これでも、師匠に最初に出会ってから相当経っている。
多少は上手くなったと思ってもらえるだろう。。。
「なんや、その口の開け方は!」
いきなりの厳しい言葉。
この世界の入れ代わりはとても速い。
悔しいかな、ビジュアル的に成功しているタレントも多い。
私にできることがあるとすれば、技術向上しかないのに、のっけからこれである。
さらには、大きな鏡を持ってきて、
「あんたの髪の毛見てみ。重すぎる」
(えっ?!ビジュアルまでご指導??)
「新人のときのあなたは、もっと一生懸命に大きい声を出して、大きな口をあけとった。どうしたんや、元に戻ってるやないか」
その瞬間から、私は「あいうえお」の口の開け方からやり直すことになるのだ。
「基礎はもういい。」とどこかで思っていた自分を見透かされている。
しかも、一日「あ」だけをやり、合格したら「い」という風に、徹底的な指導である。
「あなたは、もうギャラを頂いて仕事をしている。急ピッチで直して次の仕事をもらわなアカン。覚悟していらっしゃい。」
まず自分をぺっしゃんこに壊さねばならないのだ。
果たして、師匠のスパルタについていくことができるだろうか。
くへとへとになって一回目が終わり、すぐに来週レッスンに向かうことになった。
これでも、師匠に最初に出会ってから相当経っている。
多少は上手くなったと思ってもらえるだろう。。。
「なんや、その口の開け方は!」
いきなりの厳しい言葉。
この世界の入れ代わりはとても速い。
悔しいかな、ビジュアル的に成功しているタレントも多い。
私にできることがあるとすれば、技術向上しかないのに、のっけからこれである。
さらには、大きな鏡を持ってきて、
「あんたの髪の毛見てみ。重すぎる」
(えっ?!ビジュアルまでご指導??)
「新人のときのあなたは、もっと一生懸命に大きい声を出して、大きな口をあけとった。どうしたんや、元に戻ってるやないか」
その瞬間から、私は「あいうえお」の口の開け方からやり直すことになるのだ。
「基礎はもういい。」とどこかで思っていた自分を見透かされている。
しかも、一日「あ」だけをやり、合格したら「い」という風に、徹底的な指導である。
「あなたは、もうギャラを頂いて仕事をしている。急ピッチで直して次の仕事をもらわなアカン。覚悟していらっしゃい。」
まず自分をぺっしゃんこに壊さねばならないのだ。
果たして、師匠のスパルタについていくことができるだろうか。
くへとへとになって一回目が終わり、すぐに来週レッスンに向かうことになった。
2007年08月14日
出来上がる軌跡vol:76〜出会い2
叔母の病院に次に見舞いに行った時には、前回お話した隣のベッドの方は退院されていた。(vol:75参照)
叔母は、あれからその方に聞かれるままに私のことを話したそうだ。
すると…
「前に言ってた大ベテランとかいうタレントさん、あなたのことを知ってると言ってたよ!」と叔母。
前回書いたように、私はその方のお名前を伺ったがピンと来ない。
だが叔母によれば、その方には芸名があると言う。
「下のお名前は同じ」…これがヒント。
何だかぞくぞくしてくる!
そして、一年後に出会ったあるタレントさんから、今度は名字を教えて頂いてパズル完成!
私がまだスクール生の頃、ある場所でアドバイスを頂いた方だったのだ。
さらには、別のレギュラー局で同じ事務所のタレントさんに「もっと上手くなりたくて…」と話して紹介されたのが、またもやその方!!!
もう偶然ではない。必然としか思えない。
早速、レッスンをお願いする為にご挨拶に伺うことになった。
門下生を滅多に取らないと聞かされている。ドキドキの一瞬だ。
初対面ではないものの挨拶の声まで震えてしまう…。
師匠「よう来たな…やっと来たか」
私「…」
師匠「あなたが、いつか来ると思ってたわ」
師匠は、頭でっかちな新人ちゃんが、いつか苦労し、壁にぶつかることをちゃんと予見していたのだ!
これまでの全てをお話しし、すがりたい…。
晴れて、師匠との「面接」をクリアした私は、それから猛特訓に入ることになった。
※次回の出来上がるシリーズは、特訓について…。
そして、次は番外編です!
叔母は、あれからその方に聞かれるままに私のことを話したそうだ。
すると…
「前に言ってた大ベテランとかいうタレントさん、あなたのことを知ってると言ってたよ!」と叔母。
前回書いたように、私はその方のお名前を伺ったがピンと来ない。
だが叔母によれば、その方には芸名があると言う。
「下のお名前は同じ」…これがヒント。
何だかぞくぞくしてくる!
そして、一年後に出会ったあるタレントさんから、今度は名字を教えて頂いてパズル完成!
私がまだスクール生の頃、ある場所でアドバイスを頂いた方だったのだ。
さらには、別のレギュラー局で同じ事務所のタレントさんに「もっと上手くなりたくて…」と話して紹介されたのが、またもやその方!!!
もう偶然ではない。必然としか思えない。
早速、レッスンをお願いする為にご挨拶に伺うことになった。
門下生を滅多に取らないと聞かされている。ドキドキの一瞬だ。
初対面ではないものの挨拶の声まで震えてしまう…。
師匠「よう来たな…やっと来たか」
私「…」
師匠「あなたが、いつか来ると思ってたわ」
師匠は、頭でっかちな新人ちゃんが、いつか苦労し、壁にぶつかることをちゃんと予見していたのだ!
これまでの全てをお話しし、すがりたい…。
晴れて、師匠との「面接」をクリアした私は、それから猛特訓に入ることになった。
※次回の出来上がるシリーズは、特訓について…。
そして、次は番外編です!
2007年07月20日
出来上がる軌跡vol:75〜出会い
私が、アフター5のお稽古でスクールに入ったOL時代…。
同期達は、次々と「デビュー」か「辞める」の二者択一を迫られて行った。
私も、支払ってきたレッスン金額を計算すると愕然とした。
そして、バカバカしい!と一大決心で受けたオーディションで大当たりしてしまう…。
というタイミングで始まった仕事だったが…
前回書いたように、とてつもなく遠くにいる先輩方。ここに辿り着くには、再び勉強しなおすことが必要。
合格にかこつけて勢い良くスクールを飛び出した私に、最早身近な指導者はいない。
その頃新しい番組が始まるので…と集まった会議で…何となく「隣りに座りたい」と思わせる人がいた。
そして話を始めると「私は、あなたの名前を師匠から聞いたことがあるんです。あなただったんですね」とその人は言う。
私はキツネにつままれた気分??。
実は、そんな偶然はさらにそこから一年前にもあった。
アフター5のレッスン場と程ない病院に、ある日叔母が突然入院したと連絡が入った。
母は、自分が行くには遠いので、私に様子を見に行って欲しいと言う。
早速レッスン帰り、病室を訪ね、叔母に「レッスン帰りでね…」と習っている内容など他愛もない話をする。
すると…
隣りのベッドの方が、私の話しに割って入ってきた。
「私の住んでるマンションにも、あなたのやっているようなことを指導される大ベテランがいるよ」
私「何という方ですか?」
「門下生を取らないことで有名らしいけれど、○○さんっていうわ」
私は、その方の名前を知らなかったので、「そうですか…」で話しは終わった。
ところが…
次に叔母のところに行くととんでもない事実を知ることになった。
※いっつもご無沙汰の続編
次回vol76より、少し「出来上がるシリーズ」頑張って書いてみます。
同期達は、次々と「デビュー」か「辞める」の二者択一を迫られて行った。
私も、支払ってきたレッスン金額を計算すると愕然とした。
そして、バカバカしい!と一大決心で受けたオーディションで大当たりしてしまう…。
というタイミングで始まった仕事だったが…
前回書いたように、とてつもなく遠くにいる先輩方。ここに辿り着くには、再び勉強しなおすことが必要。
合格にかこつけて勢い良くスクールを飛び出した私に、最早身近な指導者はいない。
その頃新しい番組が始まるので…と集まった会議で…何となく「隣りに座りたい」と思わせる人がいた。
そして話を始めると「私は、あなたの名前を師匠から聞いたことがあるんです。あなただったんですね」とその人は言う。
私はキツネにつままれた気分??。
実は、そんな偶然はさらにそこから一年前にもあった。
アフター5のレッスン場と程ない病院に、ある日叔母が突然入院したと連絡が入った。
母は、自分が行くには遠いので、私に様子を見に行って欲しいと言う。
早速レッスン帰り、病室を訪ね、叔母に「レッスン帰りでね…」と習っている内容など他愛もない話をする。
すると…
隣りのベッドの方が、私の話しに割って入ってきた。
「私の住んでるマンションにも、あなたのやっているようなことを指導される大ベテランがいるよ」
私「何という方ですか?」
「門下生を取らないことで有名らしいけれど、○○さんっていうわ」
私は、その方の名前を知らなかったので、「そうですか…」で話しは終わった。
ところが…
次に叔母のところに行くととんでもない事実を知ることになった。
※いっつもご無沙汰の続編
次回vol76より、少し「出来上がるシリーズ」頑張って書いてみます。
2007年06月08日
出来上がる軌跡vol:74~見えたもの
(前vol:73続き)
「そこにある私がやったソレ読んで!」
(ものまね王座決定戦で、本人が後ろから歌って出てくるときのコロッケの気持ち?!)
出す声は、見事に裏返った。
身体から滝のように汗が噴出す・・・。
数年前まで、お声を掛けることすらためらわれるほどの先輩の原稿である。
恐れ多いにもほどがある。
恐る恐るブースの外にいる先輩の顔とエンジニアさんの顔を見る。
2人は何やら談笑・・・
(め、めっちゃ気になるー!!!)
しばらくすると、その先輩が、違う原稿を持って現れた。
「今度は、コレ読んで・・・」
短い原稿である。どうやら、ラジオCMっぽい。
ところで・・・
録音には、色々なやり方があって、例えばとにかく本人の声を先に録音し、後から様々な加工を施す方法。
最初からBGMや効果音が流れる中、それに乗ってセリフを言う方法などなど・・・。
フリートークの仕事が圧倒的に多いわけではなかったが、私は後者の方が乗りやすい。
遣り甲斐という意味では、想像力を試される前者も好き。
私は、その時の雰囲気から、前者のみであろうと勝手に判断していた。
ところが・・・
BGMは流れてくるわ、効果音はついているわでそうとう凝った感じの音がヘッドフォンから流れてくる。たちまち、私は笑顔で(汗はたっぷりかいているんだけれど・・・)読み終えた。
おずおずとスタジオから出てくると・・・
先輩「まずは、MAさん(エンジニア)の感想をきこか。」
(もう、心臓は破裂せんばかり。収録のときより倒れそう・・・・)
MA「僕、この道に入って○○ちゃん(先輩)にであった最初の収録を思い出してん」
「この人な、凄かった。ひっさびさにええ仕事できたと思ってん」
「君の場合、稚拙なんやけれど完成度は違うねんけれど、『第2の○○』の匂いがした」
「ただし。こういうチャンスがある意味を考えなアカンで。ほんま好きなんやってことは伝わったで」
私は、硬直しながら涙がでそうな気持ちで言葉を聞いた。
その後、先輩とうどんを食べたがのどごしがいいはずのそれもロクにノドを通らなかった。
先輩は「好き」を「結果にする」ということを教えてくれているのだと今も思う。
「下手の横好き」「好きこそものの上手なれ」という便利な言葉もあるが、好きならば一瞬一瞬で結果を出していけということを教えられる厳しく愛情ある一瞬だったのだと思う。
それから私は、先輩と同じ収録でいつかお仕事ができることを夢見て、走り出した。
「そこにある私がやったソレ読んで!」
(ものまね王座決定戦で、本人が後ろから歌って出てくるときのコロッケの気持ち?!)
出す声は、見事に裏返った。
身体から滝のように汗が噴出す・・・。
数年前まで、お声を掛けることすらためらわれるほどの先輩の原稿である。
恐れ多いにもほどがある。
恐る恐るブースの外にいる先輩の顔とエンジニアさんの顔を見る。
2人は何やら談笑・・・
(め、めっちゃ気になるー!!!)
しばらくすると、その先輩が、違う原稿を持って現れた。
「今度は、コレ読んで・・・」
短い原稿である。どうやら、ラジオCMっぽい。
ところで・・・
録音には、色々なやり方があって、例えばとにかく本人の声を先に録音し、後から様々な加工を施す方法。
最初からBGMや効果音が流れる中、それに乗ってセリフを言う方法などなど・・・。
フリートークの仕事が圧倒的に多いわけではなかったが、私は後者の方が乗りやすい。
遣り甲斐という意味では、想像力を試される前者も好き。
私は、その時の雰囲気から、前者のみであろうと勝手に判断していた。
ところが・・・
BGMは流れてくるわ、効果音はついているわでそうとう凝った感じの音がヘッドフォンから流れてくる。たちまち、私は笑顔で(汗はたっぷりかいているんだけれど・・・)読み終えた。
おずおずとスタジオから出てくると・・・
先輩「まずは、MAさん(エンジニア)の感想をきこか。」
(もう、心臓は破裂せんばかり。収録のときより倒れそう・・・・)
MA「僕、この道に入って○○ちゃん(先輩)にであった最初の収録を思い出してん」
「この人な、凄かった。ひっさびさにええ仕事できたと思ってん」
「君の場合、稚拙なんやけれど完成度は違うねんけれど、『第2の○○』の匂いがした」
「ただし。こういうチャンスがある意味を考えなアカンで。ほんま好きなんやってことは伝わったで」
私は、硬直しながら涙がでそうな気持ちで言葉を聞いた。
その後、先輩とうどんを食べたがのどごしがいいはずのそれもロクにノドを通らなかった。
先輩は「好き」を「結果にする」ということを教えてくれているのだと今も思う。
「下手の横好き」「好きこそものの上手なれ」という便利な言葉もあるが、好きならば一瞬一瞬で結果を出していけということを教えられる厳しく愛情ある一瞬だったのだと思う。
それから私は、先輩と同じ収録でいつかお仕事ができることを夢見て、走り出した。