2011年05月10日
読み合わせ

今回配役頂いた映画は、ドキュメンタリーですが、ガヤ(複数の人数で喋るその他大勢のこと)を含めての人数は、20人はいるでしょうか・・・。
さて・・・
部屋に入ってみたら、現役でバリバリお仕事をなさる声優さんから、卵さんまでズラリ!
あちゃーっという感じです。
自己紹介をしていくと、これまた「☆△事務所所属、※$です」というパリっとしたご挨拶ずらり。
完全なる傍観者の私・・・。
ところで、「映画の吹き替え」の場合は、もともと役者さんがしゃべっている声が消されます。
副音声の場合は、ヴォイスオーバーといって、同時通訳のように声が重なって聞こえます。
特に、音声ガイドとなるものは、原作を壊してはなりません。
ドキュメンタリーとなればなおさら。
これまでは、オーバーに・・・という仕事が、結構ありました。
こちらは、完全に素に近い自分の声でやる・・・。
ディレクターさんと、サブディレクターさん、「そーじゃないんだよなぁ・・・」の連発です。
これまでの仕事に慣れていると、さらっというのが難しくなるんですよね。

こういうとき、力むとロクなことはありません。
フリートークのノリが、一番近いかも知れません。
嬉しいことに、スペイン語の長さと日本語の台詞の長さは、全く違うので、合わせる必要がないとのこと。
えぇい!
何とか、1発

ひっさしぶりに、水ガブ飲みしました(汗)
ブランク大きいです。
帰りに、斜め前に座っていた女性に声を掛けて頂きました。
ギョエ~、この映画の配給会社の方!!
「また自社の映画の副音声、お願いできませんか」と・・・。
映画が大好きな私が、いつかやりたかった夢です。
ぜひ勉強させていただきたい!
映画館に人がなかなか来ない時代になり、業界も斜陽などといわれています。
それなのに沢山の声優さんがいらっしゃいます。
少し離れたところから眺めてみると、どのような形でもお仕事を頂けていたのは、極めて奇跡的なことなのかなと思わされます。
今回メインをはる声優さんもおっしゃっていましたが、「これが仕事か仕事でないかの区別は全くなく、面白いか面白くないかにかかっている」
心の通った人がコツコツ作り上げるモノがあるなと痛感した一日でした。
あ、その方、ギャラが発生しようがしまいが、決して手は抜かない素晴らしい仕事をする人だろうと、声を聴いていて分かりました。
写真は、私の名刺入れと名刺です。
下の写真は、その名刺入れを作ったお店。ナチュラルで気に入っています。