2009年10月17日
番外編vol:734〜しっぽ
相方と一緒に家を出て、この朝は確か最寄り駅で「バイバイ」と別れたはず…。
ある乗り換え駅まで歩く途中で、私はトントンと肩を叩かれました。
想像力の乏しい、妄想竹の一杯生えた私は、すぐに「相方、実は別れたと見せかけておいて、一緒の電車に乗ろうと企んだな!」と満面の笑みで振り返りました。
すると、爽やかなサラリーマンが、にこやかに一言…
「垂れてますよ!」
見ると、待ち時間対策に家から持ってきた編み物用の茶色い毛糸が、タラタラ〜っと1メートル以上…
「……」
満員電車の中で誰にも踏まれず、相方にも声を掛けられず、密かに私の妄想竹の根っこのように毛糸は伸び続けて…
私は、人間に扮したタヌキが嘘がばれた時の気分が、少し分かった気がしました。
今日は、毛糸を持っていないけれど、何度も振り返りながら、目的地に向かっています。
付け加えますが、タヌキの修行中でもありませんし、相方は私が行く方向の電車に乗れば、会社に遅刻するそうです…
ある乗り換え駅まで歩く途中で、私はトントンと肩を叩かれました。
想像力の乏しい、妄想竹の一杯生えた私は、すぐに「相方、実は別れたと見せかけておいて、一緒の電車に乗ろうと企んだな!」と満面の笑みで振り返りました。
すると、爽やかなサラリーマンが、にこやかに一言…
「垂れてますよ!」
見ると、待ち時間対策に家から持ってきた編み物用の茶色い毛糸が、タラタラ〜っと1メートル以上…
「……」
満員電車の中で誰にも踏まれず、相方にも声を掛けられず、密かに私の妄想竹の根っこのように毛糸は伸び続けて…
私は、人間に扮したタヌキが嘘がばれた時の気分が、少し分かった気がしました。
今日は、毛糸を持っていないけれど、何度も振り返りながら、目的地に向かっています。
付け加えますが、タヌキの修行中でもありませんし、相方は私が行く方向の電車に乗れば、会社に遅刻するそうです…