2007年03月09日
出来上がる軌跡vol:71~舞台本番
朗読劇の本番がやってきた。(出来上がる軌跡vol:70→カテゴリーより参照してください)
たった二人だけが舞台に上がり、30分ほどの朗読をやる。
私は、リハでもとうとう「あたたかい」というセリフがつっかえた。
相手役は、諦め顔だ。
さぁ、イントロが始まり舞台に出て行く。朗読はイスに座ってやる。
そのイスに、優雅に座って欲しいとの演出家の注文。
ガガーっ
優雅な登場はもろくも崩れ去る。そう、そういったちょっとしたことが最後まで運命を左右することは
この私が一番良く分かっている。幸先悪いことこの上ない。
不安をかき消すように、自分のその時の最大の力を信じて、読みすすんでいく。
(さぁ、次は例の問題のセリフだ)
その時、自分の中の何かが叫んだ。
(やっちゃえ!)
「あたたかい・・・」
相手役は、いえたやん!という目。思わずニヤリの一瞬だ。
終演後、相手役は一言・・・
「とうとう壁を破ったね。凄く響いたよ。だから自分も乗った」
その物語のどうこうはともかくも、私自身が変わらなければ、人を感動させるようなことは到底できない。分かっちゃいたけれど、何か自分をセーブして安全圏に囲う自分がいたわけだ。
私たちは、聴衆がどれだけ本の世界を想像して楽しんでいただけるか、
相当な練習を積んで、物語の世界に近づかねばならない。
これは、人から観れば小さな壁だった。
私にとっては、大きな大きな壁。
壁に気がつくのは、実はとても幸せなことなのかも知れない。
私は、マゾッ気があるのか、どうやら難しいことに挑戦する方向を選んだらしい。
次に挑戦したのは、自分の得意ジャンルを練り直すことだった。
次は番外編356で、日常サミーをお楽しみください・・・。
たった二人だけが舞台に上がり、30分ほどの朗読をやる。
私は、リハでもとうとう「あたたかい」というセリフがつっかえた。
相手役は、諦め顔だ。
さぁ、イントロが始まり舞台に出て行く。朗読はイスに座ってやる。
そのイスに、優雅に座って欲しいとの演出家の注文。
ガガーっ
優雅な登場はもろくも崩れ去る。そう、そういったちょっとしたことが最後まで運命を左右することは
この私が一番良く分かっている。幸先悪いことこの上ない。
不安をかき消すように、自分のその時の最大の力を信じて、読みすすんでいく。
(さぁ、次は例の問題のセリフだ)
その時、自分の中の何かが叫んだ。
(やっちゃえ!)
「あたたかい・・・」
相手役は、いえたやん!という目。思わずニヤリの一瞬だ。
終演後、相手役は一言・・・
「とうとう壁を破ったね。凄く響いたよ。だから自分も乗った」
その物語のどうこうはともかくも、私自身が変わらなければ、人を感動させるようなことは到底できない。分かっちゃいたけれど、何か自分をセーブして安全圏に囲う自分がいたわけだ。
私たちは、聴衆がどれだけ本の世界を想像して楽しんでいただけるか、
相当な練習を積んで、物語の世界に近づかねばならない。
これは、人から観れば小さな壁だった。
私にとっては、大きな大きな壁。
壁に気がつくのは、実はとても幸せなことなのかも知れない。
私は、マゾッ気があるのか、どうやら難しいことに挑戦する方向を選んだらしい。
次に挑戦したのは、自分の得意ジャンルを練り直すことだった。
次は番外編356で、日常サミーをお楽しみください・・・。