2011年04月26日
番外編vol:847~宿題の行方

さて、3月にある宿題をしている(参照記事)をしました。
さぁやり始めたら、震災→避難で、一体どうなることかと思ったのですが、その中でも、メールでめげずにやり取りをして・・・。
とうとう、先週完成しました。
実は、目の不自由な方と映画を楽しむ会の門を叩いたのです。
私がやる宿題は、映画音声ガイドの台本作りです。
ピンと来ない方も多いと思いますが、台詞とは別に、場面がどんな状態になっているかをガイドする副音声の台本です。
普段、画面で見えてくる絵と音の融合や迫力を味わえる状態にいて、画面を見えない方に説明するのは、
簡単でいて、相当難しいものでした。
そのガイド作りには、ちゃんと目の見えない方の厳しいモニターさんも加わります。
説明会にお邪魔したとき、その一人の方から、「見えないって面白いことだよ」といわれました。
相当ショックな言葉・・・。
早速、目をつぶって画面を想像します。
驚くことに、出ている役者さんの顔が、どちらを向いたかまで、声のトーンで想像するほど集中し、
その役者さんが相対する物象までの距離さえ、無意識に計算する自分がいます。
台詞と台詞の間の長いこと・・・、あれ??ここドコ?お天気は?
うぅ、ものすごく疲れる!
現在、日本で上映される映画の中で、その音声ガイドがつくのは、年に数本。
何100本とあるのに、数本なのです。
「何か、お手伝いできたら・・・」
そんな軽い気持ちからでしたが、段々それがとても重要な責任があるように思えてきました。
「見えないって面白い」
私の中で、ずっとずっとこだましている言葉です。
また続きを書きますね。
タグ :映画音声ガイド