2011年12月14日
緊張しました!

お仕事として、ちゃんと受けるのは、数年ぶりです。
映画の副音声の台本(音声ガイド)を作る勉強会に行っているお話をしたと思います。
そこに、たまたまお見えだった映画配給会社の方にじきじきに声を掛けていただいて、映画の副音声1本を録音してきたのです!
その映画・・・「アントキノイノチ」
事前に参考DVDが届くはずが、手違いで録音日の前日夜9時を過ぎての到着。
まぁ、こんなことは無くもないのですが・・・さすがに2時間を超えると予習は必須。
いやぁ、徹夜になってしまっては次の日に声が出ませんから、「寝たい」「予習したい」「寝たい」「予習したい」の
呪文を繰り返しつつ、悶絶しながら当日を迎えました。
私個人の感覚ですが、例えば結婚式の司会で、花嫁の手紙代読を仰せつかったとします。
涙腺が緩くなる私は、この手紙の下読みの段階で思いっきり泣いておきます。
で、本番はその感情を内に秘めながら、代読させていただいたりします。
ナレーションも同様で、事前に泣いておきます。
今回は、劇場でたっぷり泣いておきました(笑)
さて、本番。
「sammyさん、何か気にして読んでらっしゃいますか?」とディレクターさん。
私の声、ものすごく固かったみたい。
音声ガイドに感情は含めてはいけない・・・けれど、あんまり固いと耳障り悪いのです。
その辺のさじ加減が難しい。
今度は、「やや情感控え目に」の注文。
この「やや」が難しい・・・。
そんなこんなで、最後の50ページ目に来たとき・・・
プレイバックして、25ページ目くらいのところの修正。
明らかに声が疲れている・・・
エンジニアさん「もう相当お疲れだと思いますが、前のトーンに合わせてもらえますか?」
はい、その通りです。
こうやって、映画1本を無事録音し終えました。
17日、今度は劇場で実際に副音声を聞きながら、相方と映画鑑賞してきます。
もっとドキドキするだろうな。
今回は、全国障碍者芸術文化祭上映作品です。
視覚障害の方が心から楽しめる仕上がりになっているかどうか、観客の反応も気になるところです。
どうか映画の素敵なところが正しく伝わりますように・・・。
出来栄えはどうだって???
私の反省は積もるほどありますが、きっと素敵なエンジニアさんががんばってくださっています(笑)
小さな一歩ですが、大事な大事な一日となりました。