出来上がる軌跡vol:52〜ライブMC
声タレントは「
何でも出来なくてはならない」と思う。
世間は
「何でも出来る」と思う。
このギャップは、私個人には、どうも大きなプレッシャーとなる。
特に、やったことないからと断り、後は全く仕事が来ないことが一番怖い。
だから、
「やります」
そうやって受けてしまったのが、
ライブ司会。
しかも
二胡奏者のリサイタルときた。
奏者と楽器や曲、中国についてトークしながら進める。
奏者曰わく、
「オマカセデキテ、アンシンヨ」
そ、それダメアルよ〜
てなことで、当日を迎える。
朝から雨…。
楽器の弦が湿気を含んで
調弦に苦慮されている。
私の役目は、そういう匂いを感じとり、お話で繋ぐこと。
一曲一曲の調整中のネタは、ある程度用意するものの、日本の微妙なニュアンスが伝わりにくい…。
汗汗汗…
そんな掛け合いは、漫才だったとも言われ…
とにかく宮廷音楽の音色になることだけを願い、立ち見の出たライブは終了した。
また
新しいジャンルが私の仕事の中に加わった。
それから…
そのアーティストとの共演は三度。
相変わらず、オマカセヨ〜を苦笑いで流し、心で「ダメアルよ」とつぶやいている
次は、
番外編101 です
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