出来上がる軌跡vol:52〜ライブMC

sammy

2006年08月16日 19:20

声タレントは「何でも出来なくてはならない」と思う。
世間は「何でも出来る」と思う。

このギャップは、私個人には、どうも大きなプレッシャーとなる。
特に、やったことないからと断り、後は全く仕事が来ないことが一番怖い。

だから、「やります」

そうやって受けてしまったのが、ライブ司会
しかも二胡奏者のリサイタルときた。
奏者と楽器や曲、中国についてトークしながら進める。
奏者曰わく、「オマカセデキテ、アンシンヨ」

そ、それダメアルよ〜

てなことで、当日を迎える。
朝から雨…。
楽器の弦が湿気を含んで調弦に苦慮されている。

私の役目は、そういう匂いを感じとり、お話で繋ぐこと。

一曲一曲の調整中のネタは、ある程度用意するものの、日本の微妙なニュアンスが伝わりにくい…。
汗汗汗…

そんな掛け合いは、漫才だったとも言われ…
とにかく宮廷音楽の音色になることだけを願い、立ち見の出たライブは終了した。
また新しいジャンルが私の仕事の中に加わった。

それから…
そのアーティストとの共演は三度。
相変わらず、オマカセヨ〜を苦笑いで流し、心で「ダメアルよ」とつぶやいている

次は、番外編101 です

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