出来上がる軌跡vol:42~ピアノその後

sammy

2006年07月23日 21:36

(vol41の続き・・・) 
扉よりたった2センチ大きかったピアノは、すごすごと2階から降ろされてきた。
運送業者さん、腕組み・・・。

2センチをおろそかにするものは2センチに泣く。
数日前、ピアノの大きさが大丈夫かどうかを確認しあったときに、
「グランドピアノの入れた前例があるから大丈夫」とのことだった。
でも、こうなった・・(泣)

運送業者「クレーン呼ぼうとおもうんですが・・・」
これは、いい案だが、時間がない、お金が無い・・・
(○リさんマークの引越しじゃあるまいし。。。。)

もう一人の業者「解体しましょう

かっ解体?!

我々スタッフ、皆叫んだと思う。



このピアノですからねぇ・・・。
・・・と思案しているうちに、業者さんは黙々とフタやら何やら解体し始めた。

「おい、フタぁ」「よっしゃー」

あれよあれよと解体ピアノは、数回にわたって運ばれた。
(解体されるとピアノってちっちゃいのね・・・)


急遽早めに調律師を呼び出す。
調律師もさすがに、焦りの顔。「随分ずれていますね。。。分解されたらねぇ」
声も掛けられないほど、必死の形相の調律師・・・

私たちは、我に返り、取材を受ける&リハーサルのために早めにいらっしゃるアーティストのお迎え。
まさか、解体されたピアノが今組み立てられたばかりとはいえない。
取材を先に敢行・・・。この日は、新聞社3社がお見えになる。

そして、私・・・。

実は、こんな大切なライブに場内アナウンスを頼まれていた。
ピアノ運送業者との掛け合いに、声が枯れかけである・・・。

アナウンスできるのだろうか???

次は、番外編56 です。


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