番外編26~ひとつ星
私は、いつも懸命である。懸命すぎる。
だが普段沢山の小袋を抱えて、資料を詰めた鞄を持っていても、それらを自転車かごに乗せ、自宅マンションの自転車駐車場に着くと、
懸命スイッチが切れるらしい。
先日、部屋に着くと
携帯電話が無いことに気がついた。
記憶を辿る・・・。
(電車の中では、確かに触っていたよな)
鞄の底にないことが分かったので、電話を鳴らしてみる。
(うんともすんとも言わない)
がっくりして諦めた午前1時・・・。ゴミを出すついでに、玄関から自転車置き場のある階下をのぞく。
テカテカっテカテカっ
迂闊でした。
自転車のかごにそれは、
突き刺さっていました。
懸命に、私に存在を訴えていました。星みたいでした。ちょっと涙でました。
次は、
出来上がる軌跡vol31~隣部屋のはなし です
関連記事