番外編26~ひとつ星

sammy

2006年07月06日 22:30

 私は、いつも懸命である。懸命すぎる。

 だが普段沢山の小袋を抱えて、資料を詰めた鞄を持っていても、それらを自転車かごに乗せ、自宅マンションの自転車駐車場に着くと、懸命スイッチが切れるらしい。

 先日、部屋に着くと携帯電話が無いことに気がついた。
 記憶を辿る・・・。
(電車の中では、確かに触っていたよな)

 鞄の底にないことが分かったので、電話を鳴らしてみる。
 (うんともすんとも言わない)

 がっくりして諦めた午前1時・・・。ゴミを出すついでに、玄関から自転車置き場のある階下をのぞく。

 テカテカっテカテカっ
 
 迂闊でした。
自転車のかごにそれは、突き刺さっていました。
懸命に、私に存在を訴えていました。星みたいでした。ちょっと涙でました。
 
 次は、出来上がる軌跡vol31~隣部屋のはなし です
 

 

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