出来上がる軌跡vol29~質問のすえ・・・

sammy

2006年07月05日 09:35

 講座が25名でスタートした。老若男女勢ぞろいだ。
(タイトルより怖い・・・)

 だいたいこういうものを受講する人、全然言葉に興味がない人でなく
むしろ勉強をしている人が多い。
私は、毎回毎回、難しい質問を山のように浴びた。
(真野響子のような美しい講師は、この時点で諦めた)
 
 中でも、骨太な少々意地悪な質問を投げかけてこられたのが、
最年長81歳Sさんだ。
まず、自分の名前の呼び方からして解説してくれた。
泣きたくなった。

 そんな命からがらの6回を終える日、私のような若造に付き合ってくださった皆さんにお礼の意味を込めて、修了証を出すことにした。
お名前をひとつひとつ筆書きする。

 さて・・・修了式。
お一人お一人、修了証を手渡す。
全員いきわたったところで、例のSさんが「先生!」
(こ、硬直!)

「今まで、沢山の修了証を頂きました。でも最近の修了証はいかん!・・・」
(え?!)
「パソコンで、ちゃちゃちゃと作ってあって、真心がない」
(あの、パソコンで作ってます・・・)
「この名前は、見るところ、手書きだが、どなたが書いたんですかな?」

「あ、わ、わたくしですが・・・(汗汗汗)」

「誠に、素晴らしい!」

????????

「手書きである。それが素晴らしい。こんなものは久々です、先生。そう思いませんか、皆さん」
拍手!!!
(な、涙)

彼の言動で、一瞬にして緊張した教室は華やいだ。

そんなこんなで、講座は無事閉講した。市民講座講師デビューの6日間、
私の体重は2キロも減った。

そんなときに、ある2つの出来事に遭遇する。

次は、番外編22です




 

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