番外編403~「左手に告げるなかれ」
今週であった本は、
渡辺容子著「左手に告げるなかれ」
第42回江戸川乱歩賞を受賞しています。
ミステリーだけに、ぐんぐんと話が進行し、一気に読めます。
3年前に別れた不倫相手の妻が殺されて、主人公に
殺人容疑がかかります。
主人公は、不倫の清さんに多額の慰謝料を払わされ、キャリアを追われてしまいます。
そんな苦い過去も今の
スーパー保安員という仕事をすることによって忘れ去られていこうとしていたのに・・・。という流れです。
ところで、世の中には本当に沢山の仕事が存在していますね。
著者は、最初はジュニア小説で出発。売れない頃は、パチンコで生活費を稼いだ時期もあったそうです。作品の取材のために入ったパチンコ屋で500円からスタートすると大当たり!
連日勝ち続けていたのに、作品を書き上げた途端にパタっと勝たなくなったそう!
彼女曰く
「神様はもう必要ないと思ったんでしょうね」
そんな彼女の作品、心理描写が素晴らしいです。
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