出来上がる軌跡vol:72〜得意ジャンル

sammy

2007年04月10日 14:22

いつも自分に限界ギリギリの仕事に挑戦し続けたはったり人生の私も、専門分野だからこそ、「出来る」と自信を持って挑まないと信用を得られないことを知った。

しかしながら、究めるという事に関して師匠が必要だった。
そんなある時、事務所の新年会が開かれた。最も苦手としていた集まりに思い切って出かけた。

私が一度は話してみたいと思っていた先輩方がわんさかいらっしゃる…。

「は、初めまして」
私はある先輩に声を掛けた。
意外にも、名前を名乗る私に先輩は、「あなたのこと、話題になってたの」と言った。

先輩方は、現場で次はどんな個性的な後輩が出てくるか、楽しみに事務所プロモーションCD(タレントの声を集めた音カタログ)を聴くらしい…。

「えっ?」

「あなたは、フリートークとナレーション…どっちがやりたいんだろう?って話してたの」

正に私の心を見透かした鋭い言葉…

何でもやりたい…何でもやりたい…何でもやりたい…

そう思ってきた。それは生活手段だからこそ。

本当は中途半端になる自分の危機感みたいなものを感じていたのだろう。

私は、先輩にこう切り出した…。
「得意ジャンルが分からないんです」

すると…





次は番外編でお楽しみ下さい

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