番外編221~硫黄島からの手紙

sammy

2006年12月15日 00:48

またまたレイトショー通いです。ポイントカードが溜まるかも!



クリントイーストウッド監督の狙いが分かるには、「父親たちの星条旗」との2本を観ること。
これまで、プライベートライアンとか、戦争の悲惨さを伝える映画は多数ありました。
ただ、ひたすら残念だったのは、「勝った国」「負けた国」を分けた映画が大半であったこと。
どちらの側になっても、気分のいいものではありません。

戦争に赴いた人間の気持ちは、アメリカ人であっても日本人であっても変わりません。
そこを丁寧に描いている映画でした。

硫黄島・・・は、日本人キャストがほぼワンテイク(テスト無しで一回目)で演じています。
だから、ナマっぽい!
非常に重要です。心から湧き出る感情を大切に物を伝えることは、大変コントロールのいることなのですが、このコントロールは、抑制が利き過ぎると面白くなくなります。

想像ですが、日本人キャストもアメリカ方式?の撮り方にとても戸惑ったはず。抑制どころではない・・・。
戦争だって戦場にいた人間はみな戸惑ったはず。ワンテイクにそれが集約されている。
そういった意味で、役者にとっても新しい発見と創造があったと思われます。

クリントは、そこを分かって監督したのだなと思います。
映画館のイスは快適なイスだったのに、身が固くなりみじろき一つできない緊張感がありました。
私は星条旗・・・より良い出来だったと思いますが、2つみてやっと分かることが多くありました。

次は、番外編222です

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